【不動産 売却】不動産の売却にかかる平均的な日数は?早く売る方法と長期化する原因

不動産を売却するとき、すぐに売れる場合もあればなかなか買い主が現れない場合もあります。長ければ、何年かかっても無理なこともあるのです。不動産によってなぜすぐに購入される場合と長期間かかる場合があって、売却までにかかる平均期間はどのくらいなのでしょうか。

ここでは不動産の売却を始めてから実際に売れるまでの平均期間を「期間トップ5」を参考にしながら提示するとともに、長期化する要因や早く売却をするためのコツなどを紹介します。

不動産売却にかかる平均的な日数と「期間トップ5」

不動産を売りだして売却ができるまでの平均的な日数は、半年くらいです。マンションの方が戸建てよりも早く売れる可能性が高く、マンションなら4か月程度が平均期間といえます。ただいずれにしても物件の築年数やエリアなどによって違いがあり、売却価格によってもなかなか売れない場合があります。

売却に要した「期間トップ5」の1位は「6か月以上から9か月未満」の19.7%で、2位が平均よりも早い「3か月以上から6か月未満」の18.5%です。3位が「3か月未満」というスピード売却で16.7%、4位が「1年以上から2年未満」の16.4%で5位は「9か月以上1年未満」の13.6%となっています。

3位の3か月未満と4位の1年から2年という長期化した人の割合が同じくらいで、早く売れた人も多い反面長期化した人も少なくありません。

平均期間は約半年ですが、「どうしても早く売らなければいけない」という場合もあれば、「いい条件で売りたいからそれほど急がなくても良い」など、売り主の気持ちも様々です。

売却日数の差が大きいのはなぜか?

「期間トップ5」では、3か月未満で売れた人と2年程度かかったという人がいます。その期間に大きな差があるのはなぜでしょうか。一番大きな理由としては、売り主の希望の問題があります。

次の所に引っ越すために早く資金が必要とか少しでも早く手放してすっきりしたい、という場合はその旨を不動産業者に伝えることで早く売れるような条件に導いてもらうことができます。

不動産物件の状態や生活の利便性など人気エリアかどうかによりますが、早く売りたい場合は売値を安くすることで買い主が見つかりやすくなります。またそれでも売れない場合は、不動産業者が買取るという方法もあるので、早く売りたいなら不動産売買の専門家に相談してみると結果が得られることが多いです。

一方で、「思い通りの売値で売却したい」「その売値でも買いたいという人が現れるまで待ちたい」という場合は時間がかかることもあり、そんな買い主が現れるまで待てば年単位の日数がかかることもあるのです。

平均期間よりも長期化する要因は何か?

1年以上かかってしまうのは売り主が希望価格で売りたいという理由がありますが、早く売りたくても戸建てで築年数が古かったり、あまり人気のないエリアの家だったりすることが長期化する要因です。

マンションは戸建てよりも売れやすいのですが、それでも管理状態が悪く外観も共用部分も汚く掃除が行き届いていないなど、古くて汚い印象を与えるようなマンションは売れにくいのです。

また、周囲に競合物件が多い場合も長期化することがあります。例えば、分譲の住宅地で同じ頃に建った築年数が同じような家を売るとします。しかし住んでいた人の高齢化で住んでいた人が亡くなったり、子どもの近くに引っ越すなど同じような人が家を売り出せば、競争相手が多いということになります。

そんな場合は次にその住宅地に住みたい人にとっては、より魅力的な物件から売れていくことになるので、長期化する要因となり売れ残る物件も多くなるということです。

それに長期化する要因として、適正価格でないということも挙げられます。平均相場よりも高すぎても安すぎても、納得のいく理由がなければ買い手が付きにくいのです。それに離婚や相続で、種勇者とその家族と意見が合わない時も長期化することがあります。

早く売るためにはどうすればよいか?

長期化する要因は、「築年数の古さ」と「人気のないエリア」、「競合が多い物件」であることや「マンションで管理状態が悪い」ことが挙げられましたが、それらの長期化する要因はどうすることもできません。専門の不動産業者も、エリアを人気の場所にしたり競合を減らしたりすることは不可能です。

そこで目をつけるのは売却価格です。築年数が古くても価格が安いと、購入してからリフォームをすることもできます。人気のないエリアでも、中にはそのエリアに住みたいという人がいるかもしれないのです。

少しでも早く売り長ければ、売値を適正にすることが大切です。エリアによって売値の相場があるので、築年数が古いのに相場より高いとなると購入者が見つかりません。反対に築年数が浅くエリアの条件も良いのに相場よりも安すぎると、訳あり物件ではないかと疑問視されることもあります。

売却価格は売り主が自由に決めても良いのですが、事前に適正価格を査定してもらうことが勧められます。そして相場と大きな差が生じた場合は、適切な理由を説明できることが重要です。

不動産売却に要する日数と早く売るためのコツ

「期間トップ5」では平均期間の6か月から9か月の人が一番多いですが、3か月未満という人と1年以上かかる人も同じくらいの人数であることがわかりました。

物件や周囲環境が売れるまでの日数と関係が深いですが、「早く売りたい」「ゆっくりでもいい条件で売りたい」という売り主の気持ちもその日数に反映してきます。そして早く売りたい場合は、相場よりも安い売値で売るか、適正価格にすることが大切です。